グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


在宅医療・介護

地域包括ケアを総合力で支える医師チーム


所長メッセージ

当院では癌終末期および高齢者で通院困難になった患者さんを中心に診療しています。

内科的なことは勿論ですが、褥瘡の処置や様々な皮膚疾患に対しても、外科医や皮膚科医が直接処置することもありますし、コンサルテーションも可能です。

衣笠病院緩和ケア病棟の先生も応援に来てくれていますので、緩和治療に対して様々なアドバイスが受けられます。

患者さんの多くは外出できず家族の方以外とは話す機会が少ないため、我々が来るのを楽しみにされています。そのため、患者さんの声に耳を傾けることを大切にして日々診療しています。

このような環境で私たちと共に多くのことを学んでいきませんか。

衣笠病院附属在宅クリニック所長 山川泰


私たちと一緒に創りましょう

衣笠病院グループはがん・在宅・リハビリが協働し、
患者さんをトータルサポートすることが可能です

例えばがん医療では、患者さんがどのステージであっても、
ニーズに応じた場所で支援しています

緩和ケアを在宅から入院まで、一貫してサポートします

年間40人以上(2019年実績)のがんを抱えた方の人生の最終段階に関わる中では、ペインコントロールが難しくなることがしばしば起こります。
自宅での生活が困難となった時、一時的に緩和ケア病棟に入院してペインコントロールを行い、落ち着いたらまた在宅へ戻るということができます。
『最期までお家で』という想いには、セデーションも含め対応しています。お独り暮らしの方で、『最期はホスピスで』と思っていらっしゃる方も、まだ元気なうち、動けるうちは『家にいたい』と願っています。
意思決定は、一度決めたら終わりではありません。痛みと希望との はざまで揺れる想いを、トータルで支えることができるのが、私たちの魅力です。

サポート事例

事例 Sさん 小腸癌末期

小腸癌術後。化学療法で、腸管穿孔し緊急手術。人工肛門増設。
再度化学療法実施後、口腔カンジダ症を発症し食事量が低下、意識障害で救急搬送。低Na血症により入院。その後、腹腔内腫瘍、イレウスとなり抗菌薬投与。化学療法は適応外となり、自宅に戻ることとなる。
訪問診療依頼あり、在宅療養支援開始。

訪問看護導入見込み 緩和ケア病棟面談申し込み

栄養:カフティーポンプからのエルネオパ
排泄:ストマを使用
保清:訪問看護による入浴介助
当初フェンタニルで疼痛コントロールを行っていたが、イレウス再発の疑いがあり、病院へ救急搬送。サンドスタチン開始となり退院。再度訪問診療開始となる。

緩和ケア病棟面談・見学

胃管カテから排液、ストマ部・腹部の痛み強くフェンタニルでは不十分でアンペック・NSAIDで対応。サンドスタチンにより腹部の動きは抑えられていたが、徐々に痛みは強くなり腸管ガス貯留。腹部緊満で嘔吐症状強くなり、緩和ケア病棟へ入院。

やっぱり家が良い。家に帰りたい。 退院前カンファ実施・ナルペイン皮下注射

いつ急変してもおかしくない状態ではあったが、本人の希望を叶えるためナルペイン持続皮下注にて帰宅。点滴を切って、腹水は減少したが意識レベル低下。
退院後5日目、ご家族に囲まれ、ご自宅にてご逝去された。

事例 Wさん 胃癌末期

独居で、生活保護。配偶者と離婚し、子供とは別居。
食事摂取困難となり受診したところ胃癌の診断。その時すでにターミナル期。通院困難となることが予測され、緩和ケア目的で訪問診療開始。
本人は極力介護サービス等、人の手を借りずに生きていたいと考えていた。

クリニック面談時、緩和ケア病棟申し込み

栄養:通過障害が出て来て、固形物が喉を通りにくくなり、エンシュアなどの流動栄養食
保清:自立。

緩和ケア病棟体験入院

経口摂取困難、嗄声がひどく、電話応答する声もつらそうになる。
痛み増強し、錠剤の内服困難のため、フェンタニル、オプソで対応。
「まだ大丈夫」とおっしゃっていたが、本人からの「お腹が痛い、薬を飲んでも効かない」という訴えに緊急訪問。息絶え絶えとなっており、体動困難。「病院行く?」の質問に「うん」と頷いたため、救急搬送。

緩和ケア病棟に直接入院 JCSレベルⅢ、黄疸著名、低体温

フェンタニルもオプソも効かないくらいの痛み。痛み取り除きたく、緩和ケア病棟に依頼し、直接入院搬送。鎮静を開始。
家族に連絡し、到着後まもなく息を引き取られる。最期まで自立することを選ばれた。

衣笠病院附属在宅クリニック リカレント教育実施要項

募集人員 若干名
応募資格
  1. 医師免許を有していること
  2. 2020年4月までで臨床研修を終了していること
  3. キャリアチェンジで今後、在宅医療を経験希望の方
研修科目 総合内科(終末期の緩和ケア、在宅看取りを含む)・皮膚科
研修方法 地域医療を担う医療機関として地域包括ケアシステムを運用し、訪問診療を通して全人的トータルケア(家族を含めた、その人の身体的苦痛の治療・緩和、精神的・社会的苦痛、スピリチュアルペインの緩和など)を行う
対象疾患 癌末期、神経難病、難病指定医療、総合内科【老年、脳血管疾患、精神・認知症、呼吸器、消化器、人工肛門の管理、肝・胆道・膵臓、循環器、腎・泌尿器、内分泌代謝、血管・免疫疾患】の一時診療、糖尿病患者教育、終末期の看取り(がん・非がん)、皮膚科疾患
対応する在宅医療・介護 訪問診療、往診(24時間)
インシュリン等自己注射指導管理、在宅酸素、中心静脈栄養管理、経管栄養管理、自己導尿指導管理、在宅人工呼吸指導管理、在宅自己疼痛指導管理、持続陽圧呼吸療法指導管理、がん性疼痛緩和、在宅悪性腫瘍等患者指導管理、褥瘡管理、気管切開部の処置、胃瘻増設後の管理、鼻腔栄養、CVポート・ストマ・人工膀胱・尿道・膀胱瘻カテーテル管理、心電図、エコー、採血、細菌培養、各種予防接種・注射、訪問栄養指導、多職種連携
研修開始日 各月の月初より半年~1年間 本人の希望に応じて期間を選べます
職員体制 常勤医師2名(総合内科・呼吸器内科、リウマチ内科)
非常勤医師4名(呼吸器外科、緩和ケア、一般外科)
オンコール非常勤医師2名、皮膚科(非常勤1名)
訪問時は看護師が同行し、診療を補助。
各訪問看護ステーションとも連携。
連携医療機関として衣笠病院が入院医療をバックアップ。
在宅~病院を一貫して診ることが出来ます。
問い合わせ 社会福祉法人日本医療伝道会 法人事務局総務部
〒238-0026 神奈川県横須賀市小矢部2-23-1
TEL:046-852-1182(代表)
E-mail:soumuka@kinugasa.or.jp
  1. ホーム
  2.  >  在宅医療・介護
  3.  >  地域包括ケアを総合力で支える医師チーム